「自分を見つめ直す時間:母親としての役割を超えて」

子供が成長して自立した後、ふと「私は子供を育てるための道具だったの?」と思う瞬間がありました。母としての役目が終わり、心にぽっかりと空いた穴を感じ、生きづらさを抱えていました。結婚も早く、楽しむことや多くの経験ができていなかったため、何かが欠けている感覚がありました。

「なぜ生きているのか?」という問いに興味を持ち、心理学の養成講座に1年間通い、ラポールの築き方や人との関わり方について学びました。また、他の講座でも物事の捉え方を学び、子育てや家族関係が揺らいだときにも、学びを活かして立て直すことができました。しかし、自分と本当に向き合うことはあまりしてこなかったことに気づいたのです。それは、シータヒーリングに出会うまででした。

友人の紹介で食事会に参加したのがきっかけで、ご縁をいただきました。ダリさんという方のシータヒーリングを受けてみたいと思い、好奇心から参加を決意しました。基礎講座で、自分のことを全く知らなかったことに気づき、外にばかり意識を向けていたため、内面の問題に気づいていなかったことを実感しました。

特に「私が生きても良いよ」と言われたとき、ダリさんが私以上に私のことを思ってくれた瞬間に、涙が止まらなかったことが心に残っています。どこかで「私は必要ない、いてはいけない」と感じて生きてきたことを知り、それを見ないようにして、傷つきながら生きていたのです。

今では、思い出したくなかった昔の記憶も、「思い出しても安全だよ」と思考を置き換えることで、徐々に思い出せるようになり、その記憶が今の私にとってどのような意味を持っているのかを振り返ることができるようになりました。

最近の講座では、「私に足りないのは自分を愛することだ」と教えられ、周りの家族を優先して自分を後回しにしてきたことに気づきました。楽しみを選択することはできても、「自分を愛する」とはどういうことなのかという大きなテーマをいただき、今は試行錯誤中です。

私も過去に生きづらさを感じたり、子育てに悩んだりしてきた経験があるので、その経験を通じて誰かの役に立てればと願っています。息子が中学時代にヤンチャで家出し、警察に捕まり、児童センターに預けられたこともありました。彼のことを理解できず、視点を変えて見ることができなかったことが悔やまれます。しかし、その後彼の才能に気づき、社会で活躍してくれる姿を見て、親として少し安心しています。

こうした子育ての経験を生かして、今後も人々のサポートをしていきたいと思っています。